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ブランドの持つパワー・本質を伝えるデザインワーク

デザインとはブランドや製品の持つパワーや本質を伝えることであると考えています。

そしてDXやUXにおいてはそのパワーと本質に無形資産としての価値を再発見し、+させることであると。

そう考えると、良いデザインが審美的快楽を与えることは出来ても悪いサービスや製品を良いモノにすることは難しいとも言えます。

しかし、最初から悪いサービス/製品でビジネスをはじめる人はいないように、多くのケースが充分魅力的なサービスや製品なのにも関わらずこれらを効果的に表現しきれてないだけであると思っています。

プレゼンでの例をあげてみます。

プレゼンにおいては発表する内容が少なすぎることも問題視できますが、より深刻なのは

  1. プレゼンの主題が一つにまとまらず無理に複数の主題を語ろうとしたり、
  2. 話そうとするメッセージやポイントの量が多すぎる時なのです。
(参考イメージ)プレゼン資料の良い例と悪い例

自ら直接リサーチをかけ、整理したプレゼンの内容や製品に対する愛情は誰にも負けない気持ちは十二分にわかります。しかし、その愛情のこもった肝心な内容が伝わらなければ何の意味があるのでしょう?

上記に挙げた2つの例の共通点は「集中」というキーワードが欠けてることです。

1つ目は発表者側の「集中」、

2つ目はオーディエンス側の「集中」です。

発表者が発表主題を集中させず、オーディエンスが発表内容に集中出来ないほど沢山の内容を伝えようとすると、何か月、何年間もかかって準備したプロジェクトであっても結局その内容が伝わらない可能性が高いからです。

デザインとは何でしょう。

製品・コンテンツのパワーと本質を伝えることであり、
製品・コンテンツのパワーと本質を見つけられるインサイトの為には
「選択」と「集中」2つの要素が必須不可欠です。

視覚的デザインとは上記2つの要素が確立された時やっとその役割を果たすのだと考えています。

言語は世界を映し取ったものである

ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン

20世紀の大哲学者、ウィトゲンシュタインの論理哲学論考で規定した概念です。

即ち、言語の限界はその言語を使う者や構造の世界の限界であるというわけですが、
(多少無理やりな感じはありますが…)これをビジネスシーンで再解釈してみましょう。

ブランドや製品(世界)を伝えようとする企業/チームの言語には何があるのでしょう?
そして、言語とか必ず文字の情報で無ければならないのでしょうか?
イメージや映像、音もブランドや製品(世界)を伝えられる立派な言語になるのではないでしょうか?

世界を映し取る効果的な言語は
小さな文字と数字で埋め尽くされた数百ページ分の書類でしょうか?
それとも
3分以内に説明が可能なスライドでしょうか?

ブランドや製品においてのデザインワークは複雑な裏のプロセスを簡潔で、分かりやすく、効率的に表現してくれる審美的ツールであり、言語であると考えているのです。